サビキ釣りで小サバ、小アジなどが釣れ盛っている兵庫・武庫川尻の「尼崎市立魚つり公園」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ3日、出かけた。夏休みとあって桟橋は外向き中心に家族釣れや、グループでいっぱい。早朝から小アジ、小サバに豆アジ、サッパ、イワシ交じりで、小気味よいアタリと引きと数釣りを堪能していた。またクーラー満タン釣果で早々と引き揚げる人たちもいて、サビキ釣りの好調さがうかがえた。ほかにも釣った小アジを餌に、のませ釣りで大型チヌなども釣れていた。【中村和嗣】
◇ ◇ ◇
真夏の桟橋はサビキ釣りなどを楽しむ家族連れやグループの笑顔でいっぱいだった。午前7時半すぎ、公園スタッフに「サビキ釣りは外向きで小アジと小サバがよく釣れています」と聞き、桟橋へ向かう。釣り場はすでににぎわっており、サビキ釣りの人気と好調さがうかがわれる。
外向き中央付近では、釣り初体験の井上蒼翔(あおと)君(5=交野市)が奮闘。母親の仁美さんに、餌の用意や釣れた魚を針から外す作業を手伝ってもらいながら、14~15センチの小サバを3連掛け。「1度にたくさん釣れてめっちゃ面白いです」と満面の笑みを見せ釣りに夢中になっていた。
同東側では「孫が夏休みで遊びに来たので一緒に釣りに来ました」という松永敬司さん(伊丹市)。その孫の大嶋一心君(10=兵庫・猪名川町)は2~4連交じりで小サバや小アジを釣り続けている。「早朝から入れ食いで、小サバ90匹、小アジ40匹など150匹ほど釣れました」と話し、その釣果を披露してくれた。
日が照り出すと全体的に魚の食いが落ちたが、外向き西側で1人入れ掛かりを続けていたのが、尼崎市の木元美沙さんだ。ブルブルッと竿先を震わすアタリに集中。「仕掛けを落としている途中で魚が次々と掛かってくるんです」という。餌はネリエを使用。アミエビと違い餌持ちがよく、毎回餌を入れなくていいので手返しが速い。2人の子供たち、凛愛(りおな)さん(9)と、漣聖(れんと)君(8)も、美沙さんに指導を受けながらサビキ釣りに熱中している。
サビキ釣り以外では、外向き西端で吹田市の用正智香さんが、小アジを生き餌にした、のませ釣りで48センチのチヌを仕留めた。「ブリを狙っていたのですが、大チヌが釣れたので大満足です」と会心の笑顔を見せる。息子・理成君(8)もそのチヌを手に大喜び。
その後も、各所でサオが曲がり続け、釣り人の笑顔が絶えなかった。この釣れっぷりが続けば、手軽に連掛けが楽しめるので、家族連れなどにお勧めだ。
また、釣り公園事務所には、売店(レンタル竿、釣り具なども完備)、休息所、トイレもあるので安心して釣りができる。夏休みの思い出づくりに出かけてみてはいかがですか。
【今後の見通し】小サバ、小アジ(豆アジ含む)中心に、サッパ、イワシ交じりで、11月末まで釣れ続きそうだ。小アジは11~15センチが中心になり、20センチ級も交じりだすだろう。サヨリも数が釣れだし15~25センチが期待できる。早朝の外向きの西端、東端がお薦め。ほかにも落とし込みや、小魚を生き餌にした、のませ釣りで良型チヌや青ものなどが狙える。また桟橋の編み目が大きく、せっかく釣った小魚を逃がしてしまう人が多かったので、シートを用意し、その上で魚の針外し作業をするのがよいだろう。
【問い合わせ】公園事務所【電話】06・6417・3000。釣り料金は、大人(16歳以上)830円、子ども(6~15歳)410円。営業時間は、午前5時から午後8時まで(10月末まで)。定休は火曜日。祝日の場合は翌日。エサ、仕掛け常備。有料駐車場完備。国道43号下の尼崎市営バスロータリーから送迎バスあり(要連絡)。
【交通】阪神電車の武庫川駅下車、タクシー利用で約5分。車は大阪から国道43号の武庫川信号から左の側道に入り直進、行き止まりの堤防を左折、直進して川沿いに南へ。突きあたりに同公園がある。