“アニキ”こと俳優の哀川翔(62)が17日、神奈川・新安浦「長谷川丸」(岩瀬正紀船主=53)で、釣り人生2度目のテンヤのタチウオ釣りに挑戦した。

タチウオは餌(テンビン)の経験はあるが、意外にもテンヤは今年7月末にデビュー。「難しいね。2匹しか釣れなかったよ」と振り返った。この日、先生役としてヤマシタスタッフの山中陽介さん(37)が乗船。「最近はシェークするよりも、動かさない方が反応がいい。電動をスロー巻きにして待っているとドーンと来ます」というアドバイスにアニキは「マジで?」と目を輝かせた。なぜなら“電動スローのただ巻き”はアニキの得意技の1つだからだ。

午前7時15分に出船。渡辺祥之船長(41)の指示ダナは45~35メートル。開始わずか10分でアニキのサオがしなる。「37メートルで食ったよ!」。ファーストヒットは80センチほどだったが「俺的には相当優秀だよ! 何回か当たっていたんだよね」の言葉通り、回収したテンヤのイワシはボロボロだった。

ポイント移動で渡辺船長の指示ダナは50~40メートル。アニキは「おおっ!?」と異変に声を上げた。「何かおかしい。急に軽くなった。食い上げか?」とサオを立てると、一気に食い込んだ。上がったのは110センチの良型。「2回食い上がってきたので、サオを立てたらいきなりドーンと来て、根掛かりみたいに動かなかった」。山中さんは「当たってるなと思ってみたら、しっかり合わせていたので完璧でした」と話した直後、自身も110センチ級を獲得した。

その後、順調に釣果を伸ばすアニキだったが、4匹目を上げてから約1時間、アタリがなかった。釣り友のえーじ君から「翔さん、こういうときは何か食べないと!」のツッコミ。アニキが何かを食べると当たる。そんなジンクスがあるが、アニキは「もう続かないから。でも、おなかは空いたから何か食べようか」。そう言うと置きザオで電動リールをただ巻きにし、おにぎりをほおばった。2口目を食べた瞬間、サオ先がしなる。「またかよ~!!」。アニキのジンクスは継続となった。

その後も順調に釣り続け、終わってれば最大110センチで9匹ゲット。これはテンヤのサオ頭となり、先生役山中さんの8匹も超えた。なお、サオ頭はルアーの11匹だった。「ラッキーなヒットもあったけど楽しかった。前回、アタリかどうが分からなかったのが、今回はキッチリ分かった」。山中さんの「今日は結構厳しかったですが、その中で9匹釣れたのはさすがです。テンヤ2回目でサオ頭はセンスもあると思います」という褒め言葉には「そう? うれしいね~!」と素直に喜んだ。

渡辺船長によれば、「今日は反応のわりには食いが渋かった。群れも小さかった」という。また、「ここ最近の傾向としては、釣れる釣れないが4~5日周期になっています。でもこれは潮などのさまざま要因で変わるかもしれませんので、ぜひ挑戦してみてください」とアピールした。

この日の模様は本紙釣り特集面(関東版)および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。   【川田和博】