本紙野球評論家で“大魔神”こと佐々木主浩氏(55)と元ニッポン放送松本秀夫アナウンサー(62)の釣り対決シーズン2第6戦キハダマグロ対決が26日、神奈川・小田原早川港のサンスポ推薦船宿「坂口丸」(久保田忍船長)で開催された。同対決はサンスポとの共同企画として実施し、今回はサンスポ推薦船宿が舞台となった。

第4戦マダコ対決でまさかの逆転負けを喫した大魔神。リベンジマッチとして要望したマダコ対決でも痛恨の敗北。松本アナがタコ釣りへの自信を強めるかたちとなった。「魚で負けるわけにはいかない」という大魔神だが、今回の狙いはキハダマグロ。何年も通っている常連客でも、そう簡単に釣れる魚ではない。だがそこは“大物ハンター”の大魔神。小田原沖であがる50キロ以上は小田原モンスター、通称「オダモン」と呼ばれる。このオダモン獲得に期待がかかった。

2021年9月にも同船で対決をしているが、そのときにオダモンを獲得した女性をはじめ、同乗していた常連たちが偶然乗り合わせた。すると大魔神は「ということは、また俺がバラすということか?」と苦笑。2年前はヒットするも上げることができなかったのだ。

久保田船長の「3~4本入って来た。タナは30メートル」で開始。大魔神は「この時季はキハダを追いかけるのではなく、ソナーで反応を見て、回って来るのを待つ」と解説。「掛かったら最初走るのでドラグは緩め。針を飲んでいるので、止まったら合わせて掛ける」のが大魔神流だ。

開始から約1時間後。船の周りに鳥が集まりナブラが発生し、キハダが跳ねた。これを見た大魔神は「ん~、これはまずいな。オキアミを食わないかも…」とつぶやいた。イワシなどの魚を食べているキハダは、コマセへの反応が薄いからだ。

実際、大魔神の言葉通りとなった。結果から言えば、船全体でアタリもなし。松本アナに至っては、仕掛けの手前マツリに終始した。最後は常連さんから借りるほど。大魔神からは「タックルはレンタルでもいいよ。でも仕掛けは用意してこないと!」と強烈なダメ出しを受けた。

「パラパラと上がっているようだけど、まだ時季が速かったかもね。コマセに反応はしているけど、まだ食い気を感じなかった」と大魔神。「シーズンに何度も通って姿を見られるかどうかという釣りだから、この結果も仕方がないね」と続けた。

久保田船長は「今季一番の反応は出ていたけど、当たらなかった。でも、ちょっと前は真鶴沖にしか出ていなかった反応が小田原沖に寄り、範囲が広がってきた。まだまだこれからです」とアピールした。

今回はお互いに釣果なしの引き分け。これでシーズン2は3勝2敗1分けとなり、わずかに大魔神がリードを守っている。

この日の模様は後日、本紙釣り特集紙面(関東版)およびユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。【川田和博】