今回もダイエットに関する情報です、むくみ太りしやすい人が、食べるといいものって、次のうちどれでしょう?

 タマネギ、キャベツ、アボカド。

 正解はアボカドです。

 そもそも「むくみ」とは、体の細胞と細胞の間に水がたまった状態。それによってボディーラインがスリムでなくなったり、体重が増えたりする、ダイエットの大敵です。むくみの原因のひとつは塩分(ナトリウム)の取りすぎ。そのナトリウムを体外に排出させ、体の水分量を適切に保つ効果があるのがカリウムです。

 冒頭の選択肢の中でもっとも多くカリウムを含む食材は、アボカド。そのほかキウイやホウレンソウ、枝豆などもカリウムが豊富。また、トマトやレモンに多く含まれるクエン酸や、プルーンやアーモンドに豊富なビタミンEも、むくみ解消に効果的とされます。

 さて、「モナリザ症候群」って聞いたことありますか? それほど食べていないのに太ることを指します。これは91年に米国のブレイ教授が提唱したもので、「Most obesity known are low in sympathetic activity」の頭音を取って名づけられました。意味は「肥満者の大多数は交感神経の働きが衰えている」。つまり「交感神経の働きが衰えている人は太りやすい」ということです。

 日本人の肥満の7割が、モナリザ症候群によるものだとか。自律神経のうち交感神経は緊張したときや昼間に動き回っているときに活発に働くもの。この交感神経が体内で熱をつくって消費カロリーを増やしたり、体の脂肪の分解を促したりしてくれます。ところが生活リズムが不規則になったり、昼間に体を動かさずにいたりすると、交感神経の働きが衰えてしまいます。すると消費されるべきエネルギーが使われずに余り、脂肪としてため込まれてしまうのです。いわゆるまったり過ごしている人に多い肥満です。

 これでは食べなくても太るのは当たり前! 昼間には仕事や家事、スポーツなどで体を動かし、夜はゆっくり休むというメリハリのある生活を送って、自律神経を整えましょう。

 ◆森田豊(もりた・ゆたか)1963年(昭38)6月18日、東京都生まれ。秋田大医学部、東大大学院医学系研究科修了。米ハーバード大専任講師を歴任。現役医師として活躍すると同時に、テレビではコメンテーターのほか、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)など人気番組の医療監修も数多く務める。著書は「今すぐ『それ』をやめなさい!」(すばる舎)「ダイエットはオーダーメイドしなさい!」(幻冬舎)「ねぎを首に巻くと風邪が治るか?」(角川SSC新書)など。気分転換は週2回のヨガ。