<4>『脂肪肝撃退の5つの健康法』

コロナ禍のステイホームでは、つい飲食がストレス発散になりがち。気が付けば、体重が増えて脂肪肝に。この状態を改善するには、食生活の見直しと運動習慣の強化が欠かせない。

「コロナ自粛の生活環境の変化は、気づかぬ間に身体にダメージを与えていることが、人間ドックなどの数値でもわかります。ぜひご自身で健康管理を意識していたいだきたいと思います」とは、東海大学東京病院客員准教授の茂出木成幸医師(櫻澤医院院長)。脂肪肝の疑いがある人に、次の5つの健康法の実践を呼び掛ける。

<1>飲酒は1日1時間、ビール350ミリリットル1缶までなど、ルールを決める。休肝日を作ることも意識する。

<2>1日3食のバランスを整える。コロナ渦で不足しがちな、タンパク質やビタミン・ミネラルをとる。

<3>こまめに椅子から立ち上がるなど体を動かすことを意識する。ストレッチや3密を避けながらのウオーキングを習慣化する。

<4>筋力低下予防にスクワットなどの筋トレも行う。いきなり取り組むと腰痛や膝痛のリスクがあるため、無理をしないように徐々に行う。体脂肪計やウエアラブルデバイスも活用する。

<5>免疫力の向上のためにも、きちんと睡眠をとることが大切だが、寝酒は睡眠の質を悪くするので止める。

「お酒を飲んで顔が赤くなる方は、飲酒で脂肪肝のみならず、食道がんのリスクも上がります。ぐれぐれも飲み過ぎないように注意しましょう」