(27)『ラーメンライスは控えよう』

コロナ自粛で自宅にいると、栄養バランスを考えた食事をする人がいる一方、手頃なラーメンライスなどで、ランチを済ませる人がいる。デリバリーのハンバーガーやポテトに舌鼓を打つことも。このような食事をしていると、健康診断で「高血糖」や「糖尿病」を指摘されることがある。

「私たちは、アジア人が太っていなくても糖尿病になりやすいメカニズムを研究しています。日本人の男性を対象とした研究で、太っていなくても、筋肉の質が低下した人が多くいることがわかりました」と、順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学/スポーツ医学・スポートロジーの田村好史先任准教授。さまざまな研究成果を挙げている。

筋肉の質を低下させる原因で最も重要なのが運動不足で、筋肉の質が低下する。つまりは、血糖値をコントロールする筋肉でのインスリンの効きが悪くなる。結果、インスリン抵抗性という状態が引き起こされ、糖尿病になりやすくなるのだ。「まずは運動に取り組むことで、筋肉の質を上げることが重要です」

第一に歩数を増やすことを意識することがとても大切だという。スマートフォンなどで歩数をチェックして8000歩以上を目指せば、筋肉の質は改善していく。

「運動と同時に、炭水化物をとり過ぎないことを誰もが意識していただきたい」

ラーメンライスのラーメンとライスは炭水化物同士。野菜ラーメンにしてライスはやめるなど、バランスを考えたメニューを選ぶことが肝心といえる。