■脳寿命を伸ばすコグニサイズ

頭と体を両方使う運動をすることによって、前頭前野がつかさどっている短期記憶(ワーキングメモリー)を刺激することができます。

■前頭前野が大事

前頭前野は、ワーキングメモリーと言う作業記憶の役割をしています。2つの仕事を同時に行っている時など、効率よくさばく力は、この前頭前野がコントロールしています。

■怒りやすくなっていませんか

さらに前頭前野は、人間の感情の中枢とも言われています。前頭前野の機能が落ちてくると、イライラしたり怒りやすくなったりします。コロナ禍で怒りっぽくなっている人は、前頭前野の衰えが原因かもしれません。

この前頭前野を鍛えるには、コグニサイズがおすすめです。認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)になっても、半分の人は、このコグニサイズで正常に戻ると言われています。

ぼくがやっているコグニサイズをご紹介します。足踏みを大きくしながら、数を数えていき、5の倍数になったら、1人しりとりをします(写真参照)。

1、2、3、4、「ゴリラ」、6、7、8、9、「らっきょう」…と50ぐらいまで、好き勝手な1人しりとりをしていきましょう。4つ前に何を言ったか、数字をいいながら忘れない、短期記憶の訓練になります。

これによって、ズボンのチャックの閉め忘れや、蛇口のあけっぱなしなどを予防することができるようになります。鎌田式コグニサイズ、挑戦してみてください。