忘年会や新年会など外食の機会が増えると、つい食べ過ぎてしまいがち。仕事が忙しいと運動習慣は二の次となり、「ベルトがきつくてしまらない」といったことも起こる。男性では腹囲85センチ以上、女性は90センチ以上に加え、糖尿病、脂質異常症、高血圧のうち2つ以上が合わさるとメタボリック症候群と診断される。メタボは心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がるために注意が必要だ。

「無理なダイエットは、脂肪と一緒に筋肉量も減るので逆効果です。食事量を控え、身体を動かし、毎日の体重測定の数値を記録しましょう」とは、東邦大学医療センター大橋病院糖尿病・代謝・内分泌内科の上芝元教授。生活習慣病やメタボの患者を数多く診断・治療・研究している。

「体重の記録をスマートフォンで管理すると、少しずつでも成果が表れたときに励みになります。逆に体重が増えたときの原因も、突き止めやすい。体重測定を習慣化しましょう」

スマホのアプリと連動できる体重計であれば、体重測定をするだけで自然に記録を残すことが可能だ。また、体脂肪率や筋肉量も測定できる体重計であれば、ジムなどのトレーニング後の成果も知ることができる。また、スマホのスケジュール管理を活用してれば、体重が増えた日は「飲み会」だったのもわかるだろう。

「極端な減量ではなく、継続的に続けられる生活習慣の改善が重要です。健康のみならず、若さを維持するためにも役立つと思いますので、日々の体重測定とデータを活用していただきたいと思います」と上芝教授はアドバイスする。