トラが6連敗の後の連勝で、再びクビをもたげてきた。2回。岩田が西武中村に先制の中越え本塁打を浴びる、いきなり劣勢の序盤だった。
山田 阪神は“守り”で流れを作る典型的なゲームをした。中村にホームランを打たれた後の3回も危ない局面だったが、ショート木浪のピンチをすくうプレーが大きかった。
1点を追う3回、岩田はなんとか2死一塁までこぎつけた。3番外崎の三遊間を襲った打球に、木浪が飛び込んで処理し、一塁でアウトにした。
山田 あの打球がヒットになっていれば、次打者は山川で、阪神バッテリーとしては、ツーアウトとはいえプレッシャーがかかっていた。西武に傾きかけた流れを、好守で助け、さらにチーム反転のきっかけになった。逆に西武は甲子園特有の浜風に不慣れなプレーが目立った。
阪神打線は西武先発の本田を中盤にとらえ、その後も加点して逃げ切った。
山田 阪神としてはこれぐらいの相手ピッチャーに抑えられているようでは先行き不安だった。もともと長打力に乏しいチームにあって、近本の二盗、三盗が効いた。つまり、西武の「打」に対し、「守」と「足」で対抗し、競り勝った一戦だった。
ただ、セ・パ両リーグを通じてワーストの64失策も響いて、交流戦でつまずいたのは事実だった。
山田 西武に勝ち越しを決めたのは、同一リーグ戦にいやな雰囲気を引きずらなくてもいいという意味でも大きい。今後の展開としてオールスターまでに4つ、5つの貯金を狙いたいものだ。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】






