侍ジャパンが強化試合で中日に連勝した。一時はリードを許す展開も、5回に一挙5点と打線がつながった。

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日本の現状で不安があるのがリリーフ陣だ。藤平が7回に登板し、1安打、無失点に抑えた。調整は順調のようだが、西武平良、阪神石井、パドレス松井がけがで離脱。短いイニングを投げるリリーフ専門の投手が大勢、藤平、松本裕の3人では、やはり手薄に感じる。メンバー構成の話をしても仕方ないので、現有戦力でこの課題をどう埋めていくのか。

第1戦の3月6日台湾戦は先発山本から、前日に先発で3回を投げた宮城へつなぐとみられる。翌7日の韓国戦は先発菊池から第2先発へ。そしてオーストラリア戦が菅野、チェコ戦の先発は状態を見ながらになるだろう。メジャー組の3本柱を中心に先発陣は充実しているので、終盤をどうつないでいくのか。左右のリリーフ投手が2枚足りないので、追加招集した左腕の金丸、種市を後ろへ回す策はあると思う。

米国での準々決勝、準決勝、決勝まで進めば、投手陣は総力戦でいける。しかし、1次ラウンドは先発から第2先発、中継ぎ、抑えと起用する順番は、ある程度、想定しているはず。調整法もあるので、2投手をリリーフへ固定すれば、投手陣全体が落ち着く。

WBCを占う意味で、目安となるデータがある。過去、日本のチーム防御率は第1回(06年優勝)が2・49、第2回(09年優勝)が1・71、第3回(13年4強)が3・84、第4回(17年4強)が3・05、第5回(23年優勝)が2・29。チーム防御率3点台では優勝できず、他チームを含め優勝チームの防御率は5大会とも2・5以下。さらに日本が決勝進出を逃した13、17年では先発、救援別の防御率は、13年が先発1・40、救援5・60、17年は先発3・68、救援2・52だった。

投手陣の出来が勝敗を左右する要素は大きい。金丸は関大時代、4年の秋のリーグ戦10試合すべてリリーフ登板した経験がある。種市も中継ぎ経験があり、150キロを超える速球にフォークで三振がとれるタイプで、2人ともリリーフ適性はある。種市にはダブルストッパーの可能性さえあると思う。

これまで日本が主要の国際大会(五輪、WBC、プレミア12)で敗れた試合は、準決勝の7回以降に痛恨の失点を繰り返した苦い思い出がある。リリーフ陣の再編成は、ポイントになる。(日刊スポーツ評論家)

金丸夢斗(2026年2月撮影)
金丸夢斗(2026年2月撮影)