野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(46=日刊スポーツ評論家)。西武が急失速した理由とは。

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快調に勝ちを重ねてきた首位の西武が、先週は1勝5敗と苦しんだ。週の初戦、22日の楽天戦は3度のリードを追い付かれた末に延長12回サヨナラ負け。これまで確実に拾っていた“勝てる試合”を落としたのは痛かった。そこから少し流れが悪い。5月から14カード連続負け越しなしと素晴らしい戦い振りだったが、約2カ月ぶりの同一カード3連敗。しぶとく点を取っていた打線が湿りがちで、強みの投打のバランスがややおかしくなっている。

28日、日本ハムに敗れた西武西口文也監督
28日、日本ハムに敗れた西武西口文也監督

もっとも、シーズンを通せば打線には絶対に波があるもの。それより、岩城が再調整となった抑えをどうするかだ。

高い投手力の中、抑えは唯一の不安材料だった。そこに岩城がはまり、よく投げていた。もちろん疲労もあるが、打たれてプロの怖さを知ったのだろう。ルーキーであり、決して責められない。また1軍に戻ってきて欲しいが、手当ては急務。誰を抜擢(ばってき)するか。西口監督なら、3年目の成田を思い切って使う選択肢もあるかもしれない。

チーム状態を戻すには、まずは高橋光、平良、隅田、武内、渡辺ら充実の先発陣がこれまで通り試合をつくることだ。勝てる試合を拾っていけば、打線もまた上がっていくはず。あとは抑えをどれだけ早く整備できるか。今週はまず1ゲーム差に迫るソフトバンクと当たる。踏ん張りたい。

28日、西武4番手で登板し力投する成田晴風
28日、西武4番手で登板し力投する成田晴風

もう一つ見逃せないのが日程だ。先週も東京→山形→仙台→所沢と忙しかったが、今週、来週は東京→福岡→神戸→大阪→沖縄→北海道とさらなるハード日程が控える。どう乗り越えるか。チーム力が試される。

その西武を相手に、週の頭で劇的勝利した最下位の楽天。22日は、全員が粘って、粘って、全てを出し切った試合だった。そういう勝利は苦しむチームが好転するきっかけになり得る。実際、4連勝までいった。監督が代わったことで落ち着いた起用となり、選手も地に足を付けプレーできているように見える。もともとAクラス争いはできる戦力だと思っている。力を出し切る試合を続けていけば巻き返すチャンスはある。

その意味では、5位のロッテも十分チャンスがある。先週は雨天中止が続いたが、粘り強く戦えている。若く、これからの選手が多いチーム。28日のソフトバンク戦も勝ちはできなかったが、劣勢から追い付いた。今、若い選手たちは非常にいい経験をしており、これからが楽しみだ。(日刊スポーツ評論家)