阪神、巨人、ヤクルトの三つどもえの戦いは、どのチームも決め手に欠ける。少なくともオールスターまでは、今のようなもみ合いが続くとみている。それまでどのチームが戦い抜く態勢を整えるか。
阪神はこの時期にきてもリリーフが整わない。前日の中日戦も、1-1の8回に送り込んだ工藤が、簡単に失点してしまった。自信をつかみかけているのは伝わってくる。ただ成長と可能性は認めるが、今後は結果が求められる。
前日のような投球をされると、ベンチも使い方もちゅうちょするものだ。ドリス、岩崎の2枚は動かさないだろうが、ここにきても整備を手がけてきた勝ちパターンのリリーフが定まらないのは不安材料だ。
先発の村上、才木、高橋の3枚がそろっているのは他球団にない強み。3人とも完投が可能で、連敗する心配はない。それだけにドリス、岩崎の出来はカギを握るが、絶対的な安定感があるかと言えばそうでもない。
この後ろの2人も相手につけ込まれるケースが見受けられるし、そこは1年前とは異なる点だ。リリーフの好不調、当日の状態をチェックしながら継投して逃げ切るベンチワークは非常に難しい。
おそらくドリスに抑えを任せるのは固まっているのだろう。岩崎については連投の回避を考えるなどして、うまく投入していくことだ。ここに工藤を加えた3人が、今後ますます調子を上げて勝ちきれるとは思えない。
だからここに1人、2人、計算のできるリリーフの人材が必要になってくるわけだ。ここからは監督、投手コーチ、ブルペンのやり繰りが勝敗を左右するだろうし、腕の見せどころになってくる。
それに目標を失いかけている中日には意地を見せてほしい。
(日刊スポーツ評論家)




