阪神にとっては手痛い1敗になった。これでDeNAとの対戦成績は5勝6敗で、セ・リーグでは唯一負けが先行する相手チームになったわけだ。
ここにきてヤクルトが下降し、阪神と巨人の「2強」の様相になってきた。そこで阪神が連覇するためのカギを握るのはDeNAになるかもしれない。
今後のシーズンを考えたとき、阪神がカード別でもっとも多く残しているゲームは、これから雨天中止の2試合を含む14試合が組まれるDeNA戦だ。
阪神としてはこれまで以上に大切になってくるカードなのだが、この日のDeNA戦では終始、相手のペースを崩すことのできない完敗だった。
打線は6回を投げきった先発平良に1度も先頭打者を出塁させることができなかった。制球はばらついたが、直球に速さを感じていたようで的を絞りきれなかった。
阪神は新加入の4番エンカーナシオンを警戒しただろうし、先発大竹は内外角を駆使しながら抑えていた。しかし投手のタイプが異なると、まんまと長打力を発揮された。
0-1の8回無死一、二塁、阪神3番手セベリーノがエンカーナシオンに、カウント3-2から左越え3ランを浴びてしまう。高めの甘いスライダーは失投だった。
そのセベリーノは、2番牧、3番佐野に連続四球で自らピンチを招く。一塁の代走三森はなぜ二盗を試みないのだろうかと思ったほどで、1点差で投入できるリリーフには思えなかった。
エンカーナシオンの打撃は、あまりクセが見受けられず、腕が伸びるコースに投じるのは怖い。チームとして打順が固まりつつあるだけに上位浮上の芽も出てきた。
勝ちパターンが絶対的ではないからリリーフ対決になると厳しいが、これから巨人と優勝争いが予想される阪神をおびやかす存在になる可能性が出てきたとみた。(日刊スポーツ評論家)




