阪神森下のプロ初の30号におめでとうと言いたい。DeNA平良のスライダーを完璧に捉えました。広い甲子園を本拠地にして簡単にできることではありません。目指していた目標をクリアして、より自信を深めたでしょう。

DeNA対阪神 4回表阪神1死、本塁打を放つ森下翔太(撮影・宮地輝)
DeNA対阪神 4回表阪神1死、本塁打を放つ森下翔太(撮影・宮地輝)

横浜で狙っていたんじゃないですかね。球場が狭い上に、風もこの日のようにフォローが多い。東京ドームより飛ぶこともあるし、同じく30号を打った佐藤もチャンスだと感じて、狙って打ったように思います。

森下が本塁打を量産できるようになったのは、昨季途中から内角をさばけるようになったことが大きいですね。それまではバットが出てこず、真っすぐにドン詰まりさせられた小飛球や空振りが多かった。でも試行錯誤を重ねてバットを指1本短く持ったり、打席の立ち位置を工夫したりして、シャープに振れるようになり、昨年は23本塁打を打ちました。もともと外角をさばくのがうまく、内角も怖くないという自信をもって臨んだ今シーズン。打力もパワーアップしていますし、8月中の30発到達で、最終的に何本打つんだろうという期待が膨らむばかりです。

DeNA対阪神 8回表阪神1死、本塁打を放つ佐藤輝明(撮影・宮地輝)
DeNA対阪神 8回表阪神1死、本塁打を放つ佐藤輝明(撮影・宮地輝)

佐藤の存在も大きいと思います。同じチームで本塁打のタイトルを争える仲間がいるのは最高のモチベーションです。しかも優勝争いしているので「チームが勝つために」という高い意識も入ってくる。佐藤は昨年40本塁打を打ったので、30本は当たり前と思っているでしょう。でも前を打つ森下から刺激をもらっているのも間違いありません。

DeNA対阪神 4回表阪神2死、中越えに二塁打を放つ大山悠輔(撮影・たえ見朱実)
DeNA対阪神 4回表阪神2死、中越えに二塁打を放つ大山悠輔(撮影・たえ見朱実)

2人に加えて心強いのは大山です。前を打つ3、4番がこれだけ本塁打を量産すれば、自分の打撃を崩しがちです。でもスタイルを全く見失うことなく、勝負強さを発揮する打撃に徹し続けています。12球団最強のクリーンアップでしょう。(日刊スポーツ評論家)

【データ】史上初の快挙!阪神森下翔太&佐藤輝明 同日に同一球団の2人がリーグ30号一番乗り