SMAPが解散する少し前の12月17日。中居正広が司会を務める「たまッチ!」(フジテレビ系列)の収録に立ち会う機会を得た。ゲストは巨人長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンク王貞治会長、巨人高橋由伸監督と蒼々たる面々。芸能界でも屈指といわれる中居の司会ぶりを目の当たりにした。

 「由伸監督、表情があまり出ないですよね?」

 「試合後の会見で、もっとしゃべって下さいよ~」

 多くのファンが抱く思いだが、本人に直球でぶつけるのはなかなか容易ではない。「試合直後で選手に直接言う前に新聞を通して話すのは嫌だった。選手は一緒にやってきた仲間でもあったし、距離感も難しかった」。胸元をえぐり、指揮官の本音に迫る答えを引き出していた。

 言うまでもないが、中居の「個の力」そのものが、引き出していた。SMAPはグループとしてスタートしたが、個のブランド力を長い年月とともに磨き、グループに還元してきた集団だ。

 高橋監督も就任1年目は「個の力を高める」と何度も口にしてきた。近年の巨人は組織力で戦ってきた印象が強い。個の力がグループ力を高める。どの世界でも変わらない定理だろう。【巨人担当=広重竜太郎】