ルーキーと5度目の「初めまして」を交わした。日本ハムには今年、勢いあふれる新人8選手が加入した。人見知りから、特技が1発芸、ゴジラ2世など…。取材が尽きない個性派ぞろい。担当5年目で、チームの連覇が懸かる今季。チームが長期的に抱えている左腕不足解消へ、期待するのはドラフト1位の堀瑞輝投手(18=広島新庄)。最速150キロ左腕で、変化球も多彩。伸びしろ抜群の逸材だ。

 内弁慶タイプだろうか。昨年11月の仮契約で初めて対面した時の黒目を左右上下にキョロキョロさせた、挙動不審気味の表情は忘れられない。その時に「人見知り」を告白し、栗山監督が目の前にいた新入団選手発表では「暗い男」と明かした。どこか放っておけない危うさも、立派な魅力の1つ。ひとたびマウンドに立てば堂々と、笑顔で快投するから頼もしい。

 幼少期は角のように髪の毛を2つに縛り、女の子のような愛くるしさを持ち合わせていた。故郷広島での仮契約には、両親が同席した。堀家の1人息子の旅立ち。母直美さんの、心配そうな視線は印象的だった。父義和さんからは、北海道の寒さや堀の先輩になるチームの選手の特長など、熱心な逆取材を受けた。堀も自覚があるのか「今は親に見に来てほしくない。ちゃんと1軍で活躍してから」と決意を秘めている。

 家族や親しい友人の前では「解禁」するという、故郷の広島弁。チームの一員となり、笑顔で広島弁を披露してくれる日を楽しみにしている。【日本ハム担当=田中彩友美】