プロ野球番記者コラム

ヤクルト村上と山中 故郷熊本へ変わらぬ熱き思い

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

みんなの地元へ、勇姿よ届け-。プロ野球のテレビ中継がなかなか地上波で見られなくなったが、ネット中継やCS放送などで、好きな選手、ひいきのチームの試合を見られる時代だ。球団のホームタウンだけでなく、選手の故郷でもきっと熱視線が送られていると思う。

ヤクルト村上(左)と山中
ヤクルト村上(左)と山中

21日の中日-ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の練習前。この日先発のヤクルト山中浩史投手と村上宗隆内野手が、2人そろってアップ前にグラウンドに姿を現した。珍しい組み合わせに双眼鏡で行き先を追うと、練習中の中日のベンチ前へ。帽子をとって頭を下げたのは、中日伊東勤ヘッドコーチだった。3人の共通点は、熊本県出身。同じ故郷の大先輩の元に、カード初戦であいさつに訪れていた。

試合では、村上が2回に16号先制ソロ。山中も2回まで無失点に抑えたが、その後失点。4回で降板してしまったが「熊本のファンの方は、見ているかな」と昨年末、村上が熊本県庁を訪問した際に取材した現地を思った。

熊本城の崩れた石垣の印象は、映像や写真で見ていたよりも強かった。4年前の熊本地震を経験している村上は今季、本塁打1本ごとに熊本城へ寄付をしている。今年4月には「これから先もいろいろな困難があるとは思いますが、少しでも誰かの力になれる選手になりたいと思います」とコメント。今年は豪雨災害があり、山中は8月に「少しでも何かの力になればと思う」と話していた。2人の胸の中には、故郷への思いが抱えられている。

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