青空は広がっていたが、宮崎は冷えた。ソフトバンクのキャンプ地・生目の杜は気温8度に加え、強風。センターポールに掲げられた球団旗も大きくたなびき、選手たちは何度も手をこすり合わせて球を追った。
キャンプも折り返した。19、20日は紅白戦。対外試合も5試合組まれており、打ち上げまでの実質的な練習日はこの日を含めて3日となった。キャンプの成果は秋に出るが、ここまで小久保新ヘッドコーチの加入で、野手陣の振り込みなど大幅に練習量が増加。「練習はうそをつかない」と言われるが、得点力アップを目指すチームにとって、シーズンの結果が早くも楽しみではある。
1日1000スイングの課題に、打撃陣を2グループに分けて効率よく打撃練習を行うなど、小久保流の「改革」が話題となったが、キャンプ中盤から注目すべき点はもう1つあった。野手メニューで、どうしてもおろそかになりがちな「バント練習」。キャンプ中盤から金星根コーチングアドバイザーが打撃マシン相手にボールを転がす選手たちにほぼ1球ごとにアドバイスを送っていることだ。バントの打球方向に立ち、全選手の練習を見守っている。
クライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズの短期決戦で絶対的な強さを見せつけたホークスだが、拮抗(きっこう)した場面での送りバントのミスは多いように思う。昨年も9月のオリックス戦(京セラドーム大阪)の延長10回に無死一塁から松田が送りバントを投飛とし最悪のゲッツーというシーンがあった。チームは3年ぶりの美酒に酔い、日本シリーズも4連覇。ただ、栄光の中にも克服していかなければならない「課題」はある。
もちろん、バントだけではない。柳田、グラシアル、デスパイネ、バレンティン…。豪打のイメージが強いホークスだが、長丁場のシーズンで打撃陣のキーワードにいつもなるのは「つなぎの意識」。バスターやエンドランなど、あらゆる戦術も駆使できるように実戦を含めて鍛え上げてもらいたい。
【ソフトバンク担当 佐竹英治】




