肩まで伸びた長髪を、風になびかせる。オリックスのセサル・バルガス投手(30)は、お似合いのロングヘアを気に入っている。
「もちろん、整えるために切ったりはする。ただ、これ以上は伸ばすつもりです。マウンドで投げるときは結んで投げたい」
昨季途中にBC茨城からオリックスへ入団。昨季CSファイナル・ステージでは球団最速の159キロを計測したパワーピッチャーだ。愛称は「シャーク(サメ)」でマウンドでは気合十分だが、日頃は温厚な性格でチームメートとも仲むつまじい様子がうかがえる。
昨季に新人王を獲得した20歳左腕の宮城が「理想の髪形は伊藤大海さん(日本ハム)やバルガス」と助っ人の名前をあげた。バルガスに伝えてみると「宮城? すごく面白いと思う。宮城投手が(長髪を)やってくれたら、一緒に写真を撮りたい」と満面の笑みを浮かべた。ロン毛2人のツーショット…。夢は膨らむばかりだ。
バルガスは1月15日に来日。隔離期間を終え、2月1日からスタートした宮崎キャンプではB班で調整している。8日には今季初ブルペンに入り、25球を投じて調整。「10日間の隔離期間があった。その期間は体が思うように動かせなかったので、状態が下がってしまった。少しずつ状態は上がってきています」と、シーズン開幕を見据える。
昨季は先発、救援で登板した。起用法はチーム事情によって変更可能。「先発、中継ぎ、どこでも。与えられたポジションで勝利に貢献できるようにやっていきたい」。中嶋監督が16年にパドレスで巡回コーチを務めた際に親交があった。指揮官の“愛弟子”は「去年は日本シリーズで投げて、打たれてしまった。今年は1年間チームに貢献して、日本シリーズで勝ちたい」。メキシコからの勇者が、頂点に導く。【オリックス担当=真柴健】




