胃袋を満たして、夏場も乗り切る。オリックス紅林弘太郎内野手(20)は、幼少期から箸が一向に止まらなかった。

「母親に『食べ過ぎだよ…』と、よく言われていました。僕にかかるお金は『ほぼ食費だよ…』って言われてましたね」

今でも超大食いで、大好物は「お肉と白ご飯っすね。いくらでもいけますよ」と目を細める。「たくさん練習して、いっぱい寝れば、体は大きくなる。好き嫌いは考えずに、まずは食べることが大切。僕は、お肉と白ご飯を食べとけば大丈夫と思っていました。だから、回転ずしは10皿ぐらいでしたよ…」とニンマリ振り返る。

公称186センチ94キロの20歳。そんな未来あふれる大型遊撃手には、実は苦手な食べ物がある。「野菜が…。苦手ですね。だから、サラダはドレッシングで味をごまかして(胃袋に)入れ込んでます」。

「食べる」というよりも「入れ込む」そうで「好きなドレッシングはチョレギ。あれならサラダもバクバクいける」と栄養バランスのために胃袋に押し込む。

大食いの紅林の衝撃的な献立は「大盛りの丼と大盛りの丼と大盛りラーメン。違う日は大盛りそばとうどん1・5玉に、片手ですき焼き丼を持って食べてました。しかも試合直前に」とチームメートが証言。食費、胃袋の消化…。カラクリがどうなっているのか知りたくなる。

若き大砲候補の愛称は「クレ」「ベニ」。このまま食べ続けて10年、15年後…。大きく成長した“紅林弘太郎さん”の豪快さに、また出会いたい。【オリックス担当 真柴健】