“特急こぶかた”が、攻撃を切り開いている。楽天小深田大翔内野手(27)の走塁が光る。

11日オリックス戦では、6回無死一塁の場面を一塁走者で迎えた。投手が投球動作に入ると同時にスタートを切ると、打者小郷が左中間へ打球を運び、一気に本塁生還した。5日ロッテ戦8回2死一塁でも、一塁走者小深田、打者小郷のランエンドヒットで決勝点を奪った。スタートを切った段階から「(打球が)外野を抜けたらホームに行く気持ちで走っています」と、強気の姿勢でチームを勝利に導いた。

快足を飛ばし、二塁、三塁を回って本塁へたどり着く姿はまさしく特急列車のようだ。支えているのは、戻りへの意識。「盗塁に関しては、帰塁が良くなったので、繋がっている」と力を込める。けん制など帰塁の改善に取り組んだ。戻れるという自信があるからこそ、果敢にスタートを切ることができる。

意識が変わり、“各駅停車”の本数も増えた。ルーキーイヤーの20年は17盗塁、21年は5盗塁、昨季は21盗塁。今季はすでに23盗塁と、キャリアハイの数字となっている。15日西武戦では、1点を追う9回2死一、三塁で、一塁走者の小深田が盗塁に成功。その後の逆転勝利に大きく貢献した。

これで盗塁数がリーグトップに浮上。開幕前に掲げた盗塁王も、視野に入っている。初タイトル獲得へ闘志はみなぎる。「(他選手の盗塁数は)気になりますね。試合終わったときに成績を見たりはしています」。チームは3位ソフトバンクと2・5差。小深田の快足が得点につながり続ければ、CS圏内に割って入ることができる。【楽天担当 湯本勝大】

西武対楽天 9回表楽天2死一、三塁、二塁盗塁に成功する小深田(撮影・足立雅史)
西武対楽天 9回表楽天2死一、三塁、二塁盗塁に成功する小深田(撮影・足立雅史)