「ホンマに優勝するんちゃうか」と2試合続けて書くのはさすがにやめておく。DeNA相手に連敗した巨人がまたお付き合い。首位は保ったけれど苦しい状態に違いはない。

中日とは対戦成績が五分になった。巨人には1つ負け越して分が悪いわけだし、あちらが負けている間にこそ勝たなければ…という見方もできるのだ。

何よりこの2試合、内容がよくない。竜党には失礼な表現かもしれないが現状、中日はセ・リーグでもっとも得点できないチームだ。そこを相手に6失点、前日も6失点。前日、エース西勇輝が打たれたイヤな流れを払拭(ふっしょく)できない。

ミスも出る。先制されたのは1回、先発・二保旭のけん制悪送球によるもの。4回に登板した2番手・馬場皐輔が対した最初の打者・堂上直倫は右前打だったが佐藤輝明が失策し、二塁まで行かせてしまった。

とはいえ。プロ同士、勝ったり負けたりは当たり前だ。中日だってDeNAだってBクラスに甘んじているとはいえ、いつも負けるわけにはいかない。それぞれ応援するファンもいるのだし、必死である。

大事なのは「負け続けない」ことだ。今季、阪神が首位を走っている理由の1つは大きな連敗をしていないことだろう。6月下旬、DeNA相手に喫した同一カード3連敗を含め、3連敗が4度あるだけ。繰り返すが勝ったり負けたりのペナントレースで、これはたいしたものだ。

チーム打率、同防御率とともにリーグ・トップというわけではないものの他球団に比べ、バランスがいい。それを背景に安定した戦いを見せていることがその結果につながっている。

シーズンも残り約3分の1、いまが苦しいときだ。指揮官・矢野燿大は今季、過去2年間と違ってレギュラー固定の“王道野球”を展開している。うまくいっているときはそれでいいが、さあ、こういう局面にどうするかだ。

例えば糸原健斗は疲れているように見える。やや上昇気配の木浪聖也、あるいは左腕相手なら山本泰寛を起用。勝負強さが売りの糸原だけに少し休ませ、代打で起用する策もあるかもしれない。

「みんな競争やからね。本人もやるしかないんで」。これは矢野が3安打のロハスに言った談話だ。助っ人だけでなく他の選手も同様だろう。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)