2日がかりで留飲を下げたというところか。前日18日の試合で胸元に150キロが来て、怒りの様子を見せた佐藤輝明。その相手ハーンと勝負どころでの対戦となった。さすがにここは内角には来ないはず…と思っていたら、はたして外角一辺倒の配球。佐藤のレベルなら、これは打つ。

驚いたのはその直後だ。ハーンが大山悠輔に死球を当ててしまい、両軍ベンチを飛び出す一触即発の騒動を引き起こした。なんとも落ち着かない投手だなとは思ったが、いずれにしても阪神はいい逆転勝ちだ。

何よりエース村上頌樹が序盤に連弾を浴び、先制された試合をひっくり返せたのは大きかった。村上もその2失点で6回を粘ったし、同点弾の坂本誠志郎も8回に内野安打の中野拓夢も、ブルペン陣もみんな頑張ったと思う。

大山が死球を受けた際には顔をゆがめてベンチを飛び出した指揮官・藤川球児だが試合結果には満足したようだ。結束力が高まる1勝? という虎番キャップたちからの質問に「きょうのゲームはそうですね。自分の中ではベストゲームかなというように思いますけどね」と答えた。

これで試練の9連戦、阪神は2カード連続で勝ち越しだ。この9連戦を終えると1日空けて、24日から甲子園で「伝統の一戦」。ヤクルトが息切れし、いよいよ巨人との一騎打ちの様相を呈してきただけに、球宴前のこの3連戦はポイントになるはずだ。

とは書いたものの。油断してはいけないと感じているのがその前、20日からのDeNA3連戦(甲子園)だ。なにしろ、これまでとは違う。まだ見ぬエンカーナシオンがいるのだ。

途中加入すると、ここまで阪神以外のセ・リーグ球団と対戦。その14試合で59打数22安打の打率3割7分3厘、3本塁打、16打点という活躍である。よくぞ、こんな選手をシーズン途中で獲得してきたなと思う。

それに対する阪神は大竹耕太郎、下村海翔、そして高橋遥人か。ここでガツンといかれると今後がイヤな感じになるかもしれない。ここは気を引き締めていきたい。22日には藤浪晋太郎が投げてくると言う話もある。いろいろ気を使う連戦になるはずだ。

DeNAとはここまで5勝5敗。首位を争う巨人や最下位・中日にはしっかり勝ち越しているのにな…とは思うが、これも勝負。ここもしっかり行きたい。(敬称略)(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

DeNAエンカーナシオン(2026年7月撮影)
DeNAエンカーナシオン(2026年7月撮影)