先に記しておくが小幡竜平が3打数無安打、9回の前進守備で野選を記録…といいところがなかったから書くワケではない。どんな選手でも、いいときもそうでないときもある。当たり前のことだ。もちろん、負けたからでもない。

そう断った上で9連戦を前に「ちょっと不思議かも」と思ったことがある。開幕以来、ベンチにいた木浪聖也を13日に登録抹消したことだ。代わりに昇格してきたのが小幡である。

指揮官・藤川球児は現在、熊谷敬宥を遊撃のメインとして起用している。前回、小幡を使ったのは16日の中日戦(バンテリンドーム)だ。その試合後、球児は「9連戦中で明日(17日が広島への)移動ゲームになるのでね」などと話し、負担の大きい遊撃守備についての配慮を示していた。もっともなことである。

熊谷も小幡も特色のあるいい選手だ。その上で木浪もいてよかったのでは…と感じる。その後に判明したことかもしれないが二塁のレギュラー中野拓夢の体調が万全でない雰囲気で、この日もスタメンを外れた。

中野の代わりに2番に入った福島圭音や同じく二塁で先発した高寺望夢が相手先発の平良拳太郎を打っているので、それもあったのかもしれない。それでも中野が万全なら中野でいったと思う。

抹消直前の木浪は不調だった。スタメンでも結果がなかなか出ない。控えでいても調子が上がらないのでファームで再調整という考えはあるだろう。いつも書くが選手起用、采配は指揮官の専権事項。どうこう言っても仕方がない。

それでも感じるのは、現状、内野陣が少し苦しくなっているかも…ということだ。他のポジションの選手との兼ね合いもあるが“特殊技能”である遊撃を守る選手のところを少しでも厚くしておいた方がいいのでは、と思ったのである。

「コンディションのところは言える範囲がありますから。とにかく出た選手がプレーする、そこでいい活躍をする必要があるわけですから。おのおのがプロとして考えるところじゃないでしょうかね」

内野手の現状を含めたこの日の起用について球児はそういう話をした。これもその通りだろう。結局、やるのは選手だ。監督の仕事はその土壌を作ること。そこのプランがしっかりしているかどうかだ。戻った甲子園で好調DeNAに完敗。次が重要だ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)