東京ドームで大正解という感じだ。天気が安定せず、この3連戦中、時折、強い雨が降り続いた東京だ。神宮で予定されたヤクルト-広島戦は2試合が雨天中止に。だが同ドームでは阪神が3連勝。9本塁打も放ち、ドームさまさまだ。
特にこの日はこの連戦初の逆転勝利。2点を追う4回に佐藤輝明の一撃で迫り、6回に坂本誠志郎の逆転2ランが出た。1点差試合をモノにし、巨人をスイープ。下村海翔にも白星がついた。同率首位で迎えた直接対決をこれ以上ない形で終えたのである。
阪神は残り40試合。いよいよ悲願の連覇が視界に入ってきた。そうは言っても、これからだが可能性は相当、高まったと思う。ここで感じるのは「広島戦がカギかも」ということだ。
セ・リーグ同士は1カード25試合を戦う。最下位・広島相手にもっとも多くの試合を残しているのは巨人で残り11試合だ。その次が阪神で14日からマツダスタジアムで予定される3連戦を含め、残10試合である。
少し気になるのが巨人の日程だ。今月は21日から東京ドームで広島と3連戦。さらに9月は実に広島戦が8試合、同22日からはマツダスタジアムで4連戦も予定される。その日程をにらみつつ「ちょっとイヤかも」と思ったりするのだ。
以前にも書いたが巨人担当は今季、こう嘆く。「他球団相手には頑張っていても阪神戦になるとダメになるんです」…。実際、巨人は阪神以外の4球団には勝ち越している。阪神はDeNAとは五分の成績だ。
ここで両軍の対広島戦績が見てみる。ここまで阪神は広島に貯金2(8勝6敗1分け)。他方、巨人は貯金4(9勝5敗)。これだけ見れば巨人の方が広島には強いと言える。
「それがどないした」と言われればそれまでだがライバルの巨人を圧倒しても他で負ければ同じことだ。他カードで巨人の方が好成績を収めれば勝負は最後まで分からなくなる。
14日、阪神は東京から広島へ移動してのゲームだ。セ・リーグ間の移動ではもっとも長い距離。阪神が今季、これを移動するのはこれが初めてだ。指揮官・藤川球児に聞いてみた。
「お盆休みですからね、映画でも見ながら移動すればいいんじゃないですかね」。長期ロード真っ盛り。甲子園再開は28日からの巨人3連戦だ。そこまでにこのゲーム差を広げられるか。それとも-。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




