青森山田(青森3位)が盛岡大付(岩手1位)を破り、11年ぶり3度目の決勝進出。初優勝に王手をかけた。エース堀岡隼人(2年)が7安打1失点完投勝利をあげた。八戸学院光星(青森1位)は一関学院(岩手3位)を下し、決勝進出を果たした。通例なら、決勝進出の両校は来春センバツ出場有力となるが、同県対決となったため、地域性で不確実に。今日15日、優勝とセンバツ出場をかけて激突する。

 青森山田が快勝で11年ぶり2度目のセンバツへ大きく前進した。堀岡は4回に犠飛で1点先制を許したが、威力のある直球と鋭いスライダーであとは無難に抑えた。5番の斉藤孔明(1年)が同点二塁打を含む3安打でチームを勢いづけた。勝利の瞬間、全校応援約1100人の応援席から大歓声が起こった。

 県大会準決勝で光星に敗れ第3代表に回ったが、今大会2回戦から各県の第1代表3校を連破。実力をみせつけた。「東北大会優勝で神宮大会出場」という目標達成まであと「1」。8月に就任し2カ月余で快進撃に導いた兜森崇朗監督(36)は「ここまで来た。選手たちの頑張りに感謝したい」とねぎらった。

 兜森監督は就任以来、ナインに「野球の前の野球を大切に」と生活面からの精進を説いてきた。就任直前まで青森山田リトルシニア(中学)監督で、斉藤ら4人のスタメンが昨年までの教え子。斉藤は青森山田中の3年間、クラス担任も兜森監督だった。「最近『あいさつがよくなった』と地域の人たちに言われます。安心してついていける監督さんです」と斉藤。ナインとの信頼関係は厚い。

 今春に続き、八戸学院光星との青森勢同士の決勝。秋では96年以来の決勝対決。19年前は光星に3-6で負け、センバツ出場を逃した。その時のエースが兜森監督だった。「個人的には因縁も感じるが、選手は関係ない。ただその時の経験をアドバイスとしては伝えている」という。堀岡は「センバツというより、神宮大会出場を決めたい」と目標は揺るがない。【北村宏平】

 ◆秋季東北大会の同県対決 過去6回のうち、準優勝5校が甲子園切符を逃している。63、66年の翌年センバツには東北から1校だけ出場。それ以降は地域性が考慮され、優勝校と同一ではない県から選出されている。01年センバツに東北と仙台育英の宮城から2校が出場したのが唯一の例外。東北は高井雄平(ヤクルト)、仙台育英は芳賀崇(宮城・村田高監督)の好投手を擁し、前年00年の東北大会では点差の開いた勝利が多く、両校の試合内容などが高く評価された。

 ◆秋季青森県大会準決勝VTR(9月23日)

 青森山田が1回裏、3安打で2点を先制。光星は3回表に4安打で同点に追いつく。両校さらに1点ずつ追加し3-3の同点に。5回以降は光星・桜井、青森山田・堀岡の両エースの投げ合いとなり、均衡が続いた。9回表、光星は2死一塁から4番益田敦成(2年)の左越え2ランで勝ち越し。そのまま5-3で逃げ切った。