魚沼育ちの輝きを世界に見せる。花咲徳栄(埼玉)の韮沢雄也内野手(3年)は3年連続甲子園出場も、今夏は初戦敗退。「粘りきれなかった。悔しい」という思いを今、U18日本代表にぶつけている。

ワールドカップ(W杯)で使う木製バットの練習を、今春の代表候補合宿以降もこつこつと続けてきた。「体を開かず芯に当てる」と意識する打撃は、首脳陣やプロ関係者たちからも高評価。本職の遊撃以外に二塁練習にも取り組み「どんな形でもいいので貢献したい」と日の丸ユニホームでの活躍を夢見る。

新潟・魚沼の実家では、祖父母がコシヒカリ作りに励む。日本を代表するブランド米を「小さいころからずっと食べていました」と少し胸を張る。そんな名産品のように、今度こそ粘り強く美しいプレーを。「全員で世界一を取ります」。黄金の稲穂が揺れる故郷の9月に、金メダルの土産を届けたい。【金子真仁】