札幌第一・村田凜が中大合格「高校の悔しさ忘れず」

今春センバツに出場した札幌第一の主砲、村田凜捕手(3年)が9日、今秋の東都大学リーグを制した中大に合格した。

高校通算30発の長距離砲もセンバツ初戦の山梨学院戦は、2月に右ひじを負傷した影響で、本職の捕手ではなく一塁で出場。攻守の要として満足にチームをけん引できず5-24と大敗した。「大学では体のケアを徹底し、勝負どころでチームに貢献できる選手になりたい」と誓った。

中大出身の巨人阿部慎之助現2軍監督を追う。「同じ左打者で捕手。自分も将来は見ている人を喜ばせられる選手になれたら」と夢を口にした。同大には現在、大学日本代表の主砲でもある牧秀悟内野手(3年=松本第一)も在籍。3月に練習参加した際は、打撃練習でほぼすべての打球が柵越えしたのを目の当たりにした。「レベルが高い世界だが、すごい先輩を手本にして成長し、1日でも早くベンチ入りしたい」と意気込んだ。

最後の夏は南北海道大会2回戦で駒大苫小牧に2-6で敗れ、聖地で春の雪辱を果たすことができなかった。2点奪われた直後の5回2死三塁の場面では、右翼へ放った大きな飛球が風に押し戻され右飛に。「あのときの試合動画は今でも自分を鼓舞するときに見ている。高校時代の悔しさを絶対に忘れないでやっていきたい」と前を向いた。

札幌西岡北中3年の3月、札幌ドームで行われた日本ハムのアカデミーに参加。現侍ジャパン監督で、当時現役だった稲葉篤紀氏の前で本塁打を放ち、真っ赤な革手袋をもらった。札幌市豊平区の家が札幌ドームに近く、日本ハムの試合は何度も見に行き「稲葉ジャンプ」にも参加した。「すごくうれしかった。もらったときに1回手を入れただけで、机の上に飾ってある。東京に持って行き、御守りにしたい」。世界一の指揮官から贈られた宝物を励みにして、次代のヒーローを目指す。【永野高輔】

◆村田凜(むらた・りん)2001年(平13)9月7日、室蘭市生まれ、札幌市育ち。札幌福住小4年時に羊ケ丘ブルースターズで野球を始め、札幌西岡北中では札幌南リトルシニアでプレー。札幌第一では1年春からベンチ入り。1年秋に一塁手から捕手に転向し、2年春は正捕手として全道大会優勝。右投げ左打ち。家族は両親と弟2人、妹。179センチ、93キロ。靴のサイズは30センチ。遠投110メートル、背筋力180キロ。