進学校磐城のエース沖、強豪進学の仲間に負けない

  • センバツ出場を決めた磐城ナインは喜びを爆発させる。手前右端から時計回りで遠藤百恵マネジャー、馬上斗亜、野田和孝、白土遥也、菅波陸哉、樋口将平、清水真岳、草野凌、岩間涼星、市毛雄大、沖政宗、小川泰生、竹田洋陸(撮影・柴田隆二)
  • 選抜出場を決めた磐城・岩間涼星捕手(左)と沖政宗投手のバッテリーは喜び合う(撮影・柴田隆二)

<第92回選抜高校野球:選考委員会>◇24日◇大阪市

46年ぶり3度目の出場となる磐城のエースが沖政宗(おき・まさむね、2年)だ。21世紀枠での出場が決まり「絶対はありえないので、そわそわ、ドキドキしながら待っていた。小さい頃から夢見てきたマウンド。自分たちが弱いのはわかっているけど、立ち向かっていく姿勢を見せたい」と決意を新たにした。

新チームになってから公式戦9試合69回2/3を投げ、防御率0・90と抜群の安定感を誇る。179センチ、75キロと均整のとれた体格で、右上手から最速141キロの直球にカーブ、2種類のスライダー、チェンジアップ、スプリットなど多彩な変化球を丁寧にコースに決める。現在はシュートを練習中だ。

福島・平三小時代は小名浜少年野球教室の捕手で、楽天Jr.にも選ばれた。いわきリトルシニアでは遊撃手で強豪私立からも勧誘された。仲間の大半が仙台育英、東北、青森山田、山梨学院など私学強豪に進学する中、「勉強と野球を両立したい」と県内屈指の進学校に入学した。「みんな意識が高いので、短い時間でも濃い練習ができている。私学に進んだ友だちに負けないよう、追いつくために頑張ってきた」と高校から本格的に挑戦した投手でも才能を開花させた。

政宗という名は仙台出身の父浩昭さん(50)が「先見の明のある人になってほしい」と伊達政宗から付けられた。父は泉館山時代の86年、秋季宮城県大会で優勝も東北大会は準決勝で敗れ、あと1歩のところでセンバツを逃した。「選ばれたのは光栄なんですけど、それに満足せず、甲子園で勝つことを目指したい。甲子園ではどのチームも格上ですが、結束力を高めて戦いたい。目標は先輩たちの準優勝を越える日本一。そのためにもまずは目の前の1勝を目指したい。自分がゼロに抑えれば負けない。どんな場面でも動じず投げたい」と自信に満ちた表情で甲子園のマウンドに思いをはせた。【野上伸悟】