奈良県高野連は29日、橿原市内で理事会を開き、中止となった夏の全国高校野球選手権大会に代わる奈良県独自大会を開催すると発表した。

各チーム1試合ずつ、すべて佐藤薬品スタジアムで行い「令和2年夏季奈良県高校野球対抗試合」と仮称をつけた。7月11日から26日までの土、日、祝日に1日2~3試合ずつ行う予定。河井泰晴専務理事(57)は「3年生の集大成の場にしたい。扱いは公式戦。審判も4人つけます」と説明。トーナメント制は断念したが、参加が見込まれる38チームすべての3年生に奈良県の高校野球の聖地を用意した。

基本無観客でベンチ入りは20人だが、ボールボーイやスタンドとの入れ替えを可能とし、なるべくすべての3年生をグランドに立たせるつもりだ。6月4日までに詳細を決める。対戦相手などは奈良県高野連が組む。ただ、対外試合禁止が6月いっぱいで解除にならない場合や、新型コロナウイルス感染状況などによっては中止する場合もある。