常葉大菊川(西部5位)は、プロ野球広島元選手で同1軍外野守備・走塁コーチの広瀬純氏(41)を父に持つ広瀬蓮外野手(2年)が、9回に決勝打を放ち、チームを3年ぶりのベスト4に導いた。三島南(東部3位)、藤枝明誠(中部5位)、加藤学園(東部1位)を加えた4校が、26日の準決勝に臨む。

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常葉大菊川の広瀬が、殊勲の一打を放った。同点の9回1死一塁。厳しく攻められた内角直球を振り抜き、三塁線を破る決勝適時二塁打。「ファウルで逃げようと思ったが、うまくフェアゾーンに入ってくれた。どんな当たりでも、チームが勝てたのでよかった」と笑みを浮かべた。

広島市出身ながら、16、18年に甲子園に出場した常葉大菊川の試合を見て「フルスイングに憧れた」と同校への進学を決意した。広島市内に住む父とはLINEで連絡を取り合う。「調子は上がっているので、チームを勝たせる仕事をしたい」と意欲を示した。

次戦は、三島南と対戦。「どんな相手でも、菊川の野球をやれば勝てる。石岡(諒哉)監督を東海大会へ連れていきます」。185センチの大きな体に力を込めた。【河合萌彦】