都立の小山台が、6回コールドで今夏の東東京王者相手に完勝した。

投打ががっちりかみ合った。14安打10得点と打線が爆発。初回から積極的に振りにいき、帝京の投手陣を攻略した。投げては、右横手投げの木暮瞬哉投手(2年)が6回を3安打無失点。果敢な内角攻めで苦しめた。

小山台は都立ながら18年夏、19年夏と東東京大会の決勝に進出している実力校。部員は2学年で88人と大所帯だ。14年には、26日のドラフトで指名の可能性がある伊藤優輔投手(23=三菱パワー)を擁してセンバツにも出場した。

福嶋正信監督(64)は試合前日のミーティングで「『お前たちが帝京に勝つことで、伊藤がドラフトでいいところに指名されるかも』って話した」と明かし、偉大なOBへ勝利のプレゼントに笑顔を見せた。

次の相手は日大三が有力。強豪相手が続くが、福嶋監督は「組み合わせが決まったときはうれしかった。今日も次も決勝のつもりで戦う」と意気込んだ。2試合連続の大物食いで「小山台」の名をとどろかせる。