日本高野連は29日に選考委員会を開き、第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に出場する32校(一般選考枠28校、21世紀枠4校)を選ぶ。一般選考の選出予想を地区ごとに紹介する。まずは、東日本編。

※◎=当確、○=有力、△=微妙

【北海道地区1校】

◎北海

△旭川実

選出は1校のみのため、昨秋北海道大会優勝の北海で順当だ。

【東北地区2校】

◎仙台育英(宮城)

○柴田(宮城)

△花巻東(岩手)

△日大山形(山形)

昨秋東北大会優勝の仙台育英は当確。準優勝の柴田も有力だ。懸案は決勝のスコア。コールドがなく、18-1という大差がついた。その結果を重視し、かつ宮城から2校選出を避けるという地域性を考慮するなら、準決勝で仙台育英に0-1と惜敗した花巻東が浮上する。

それでも、柴田が有力という見方が多い。トーナメント1回戦から出場した柴田は、優勝した仙台育英と同じ4勝を挙げた。しかも、そのうち3つが他県の1位校であり、実力は証明済み。決勝に関しては、エース谷木が球数制限のため、1/3イニング、19球しか投げられなかった。

【関東・東京地区6校】

(関東)

◎高崎健康福祉大高崎(群馬)

◎常総学院(茨城)

○専大松戸(千葉)

○東海大甲府(山梨)

△国学院栃木(栃木)

△木更津総合(千葉)

△東海大相模(神奈川)

△鎌倉学園(神奈川)

(東京)

◎東海大菅生

△日大三

△関東第一

△二松学舎大付

昨秋関東大会で優勝した高崎健康福祉大高崎、準優勝の常総学院、ベスト4の専大松戸、東海大甲府、昨秋東京大会優勝の東海大菅生の5校は確実。6校目を、関東、東京どちらから選ぶかが争点となる。

関東から選ぶなら、準々決勝で東海大甲府に1-2と惜敗した東海大相模が最有力とみられる。東京から選ぶなら、準優勝の日大三が最有力だ。

東海大相模が不利な点は、東海大甲府が準決勝で常総学院に0-10と大敗したことだ。東海大相模の評価を下げることにつながる。ただ、エース石田はドラフト候補にも挙がる左腕で、チーム力も高い。全国でも上位を狙える実力と評価される。

日大三は、決勝の印象が良くない。東海大菅生に2安打のみに抑えられ、1-6の完敗だった。準決勝で敗れた関東第一の方が、東海大菅生に5-7と善戦したという指摘もある。ただ、日大三は宇山、岡村の両左腕を中心に、準決勝までの堅実な試合運びは評価されている。

東海大相模と日大三で意見が分かれそうだが、地域性でいえば、神奈川から他の選出がなさそうな点は東海大相模に追い風。また、それぞれ敗れた試合の印象では、東海大相模に分がある。一方で、ここ3年は東京から1校選出が続いている。今回は東京から2校を、という声があるかもしれない。

【東海地区2校】

◎中京大中京(愛知)

○県岐阜商(岐阜)

△岐阜第一(岐阜)

△三重(三重)

2校選出のため、昨秋東海大会で優勝した中京大中京、準優勝の県岐阜商で順当だ。

【北信越地区2校】

◎敦賀気比(福井)

○上田西(長野)

△関根学園(新潟)

△星稜(石川)

2校選出のため、昨秋の北信越大会で優勝した敦賀気比、準優勝の上田西で順当だ。