仙台育英(同2位)は2-1で能代松陽(秋田1位)を下し、来春センバツ出場の重要度が高い「天王山」をものにした。
「夏春連覇」へ、最初の関門を突破した。能代松陽に逆転勝ち。1-1の同点で迎えた6回1死二塁。5番湯浅桜翼(おうすけ)内野手(1年)が外角低めの真っすぐを捉え、決勝打をマークした。「点がほしい場面で取り切れて、自信にもなった。ストライクを見逃さないで振っていくことができた」と胸を張った。
接戦勝負で負けない強さがある。今大会は3試合とも3点差以内での決着。うち2試合は1点差と粘り勝ちが続く。攻撃陣は3試合で計7得点も、チームカラーである「守り勝つ野球」を体現し、決勝まで勝ち上がってきた。その象徴するシーンが3回の守備だった。同1死一塁の場面。中堅へ抜けそうな当たりを湯浅が逆シングルで好捕。そのまま遊撃手の山田脩也主将(2年)にグラブトス。流れるような二ゴロ併殺を完成させた。須江航監督(39)は「二遊間を中心に守備がよく守ってくれたと思います」と目を細めた。
雪辱の舞台となる。決勝は秋の県大会で敗れた東北との一戦。湯浅は「(東北は)同じ県勢で、倒さないといけない相手。負けたら終わりだと思っているので、一戦必勝の気持ちで優勝したい」と力を込めた。来春センバツ出場は有力も、同じ相手に2度も負けるわけにはいかない。2年ぶりに秋の東北大会を制し、春の「聖地行き」を確実なものとする。
◆能代松陽 先発した斎藤舜介内野手(2年)が8回7安打2失点(自責1)の好投も、初の決勝進出とはならなかった。立ち上がりから最速133キロの直球に2種類のカーブを織り交ぜ、5回まで1失点。だが、6回1死二塁で、甘く入った直球を中堅へ運ばれ、決勝点を許した。「(捕手は)内角に構えていたけど、投げ切ることができなかった」と、1球のミスを悔やんだ。来春センバツは記念大会のため、東北の一般枠は「3」。春の甲子園初出場へ望みはある。「(春の)甲子園に出場できると思って練習したい」と話した。

