専大松戸(千葉)の応援団は大雨の影響で東海道新幹線が遅延したため、試合終了に間に合わなかった。

控え部員の大半、ブラスバンド部、チアリーダーなどが時間に余裕を持って新幹線に乗ったつもりだったが、遅々として進まなかった。「間に合わない可能性がある」と選手たちの耳に入ったのは宿舎を出発するころだった。

アルプス席では練習補助で残っていた選手6人とマネジャー、保護者の一部ら約300~400人で応援した。応援を先導する生徒も先生もいない。鳴り物もないため、部員6人は途方に暮れた。

序盤はメガホンをたたいて選手の名前を呼ぶだけのシンプルな声援を繰り返すだけだった。しかし試合が進むにつれ、少しずつバリエーションを増やした。「筋肉ワッショイ」「盛り上がりが足りない」などで盛り上げを図ると、近くの内野席の観客も手拍子で加勢した。持丸修一監督(75)は「ものすごくありがたかった」と感謝した。

応援を先導した高橋建太選手(2年)は「のどがきつい」と言いながら、最後まで必死に声を上げた。試合は6点リードを逆転され敗れた。高橋は「ここまでやってきたことは出せたと思う。胸を張ってもらいたいです。今年は甲子園に連れてきてもらったので、僕らは秋に勝ってセンバツに出て、夏も出て、恩返ししたい」と涙を流した。

主将の大森准弥内野手(3年)は「新幹線にいても、応援はしてくれていると信じていました」と感謝した。