最上級生となったエースが強豪校を引っ張る。1年春から背番号1を背負うプロ注目右腕の広陵・高尾響投手(3年)が、高知を相手に5安打11奪三振1失点で完投勝ち。「真っすぐも走っていましたし、自分に不利なカウントが少なかったので、良い流れを作っていけた」。チームを3季連続の初戦突破へ導いた。

ピンチで強さを発揮した。2-0の8回1死二、三塁でギアチェンジ。失策で1点を失ったが、手応えを得たというスライダーで1死三塁から空振り三振。次打者は内角直球で三邪飛に仕留め「打たせないという気持ちで投げていました」と自信たっぷりに振り返った。

5人兄弟の末っ子で、負けず嫌いは幼少期から。遊びのサッカーでも負ければ兄に“おかわり”を要求した。母美穂さん(49)も「一番下なんですが、一番気持ちが強い」と証言する。この日も降雪のマウンドをものともせず、ピンチになるほど内角を攻め込んだ。

エースとして2季連続で優勝校に競り負けた。「自分たちが悔しさをぶつけて、成し遂げられなかった日本一を自分たちで取れるように。自分が引っ張っていく意識です」。三度目の正直として挑む春。頼れる右腕が最上級生として、03年以来21年ぶりの日本一へ導く。【林亮佑】

【一覧】センバツ情報 日程・結果など