関東第一・高橋が6回2死一、二塁から振り抜いた打球は、左中間スタンドに飛び込む高校通算60本目のメモリアルアーチとなった。「納得いくホームランがやっと出た」。会心の一打に思わず笑みをこぼしながらホームベースを踏んだ。

長打力を武器として、180センチ92キロの恵まれた体格を誇る。打撃では右打ちで一、三塁を主戦場にしている。何かと共通点が多い巨人岡本和のスイングを参考にしながら試行錯誤を繰り返してきた。「芯に当たらないと飛ばない」と印象を口にしていた新基準の低反発バットも冬場の間に振り込んで対策。練習の積み重ねが本塁打数につながった。

主将としてもチームを引っ張る。高校生になって初めて主将を任され、当初は戸惑いもあったが「口で言えるタイプではないので、行動で示せるキャプテンに」と徐々に目指すべき主将像を確立させていった。米沢貴光監督(48)も「彼らしくキャプテンとしてやってくれれば」と話す。

4番として意識するのは本塁打よりもチームの勝利。それでも「甲子園で1本打ちたいな」と今春のセンバツでは果たせなかった聖地でのアーチを夢見る。チームのために、自分のために次も打つ。【水谷京裕】

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