静岡大会は4強が出そろった。掛川西は13-0の5回コールドで駿河総合を破り、2年ぶりの準決勝進出を果たした。6番石川大峨内野手(2年)が先制打を含む3安打4打点を記録するなど、15安打を浴びせて圧勝した。春王者でAシードの加藤学園は、浜松工に5-1と逆転勝ち。21年ぶりに準々決勝を突破した。静岡、聖隷クリストファーも勝利。準決勝は、27日に草薙球場で行われる。

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掛川西が打って打って、打ちまくった。バッテリー中心の守備が魅力のチームが、今大会初の2ケタとなる13得点で、同じCシードの駿河総合を圧倒した。大石卓哉監督(44)は「チームの雰囲気も良く期待はしていた。でも、ここまで点が入るとは思わなかった」。予想を上回る快音連発で、4強への道を切り開いた。

6番石川が、先制の適時三塁打で点火した。2回無死一塁で打席が回ると、初球だった。内角寄りの直球を捉え、左翼手の頭上を抜いた。「先頭が四球で出たところで『畳みかける』と積極的にいけた。あの1本で、全員が盛り上がっていけたと思う」。この回、打者12人で8得点。続く3回にも打者9人で4点を奪い、試合を決定づけた。

昨秋、チームは8月19日の県大会予選初戦で敗戦。早々と鍛錬期に入った。夏の雪辱へ-。OBからは今春から導入された新基準の低反発バット50本が寄贈され、1日500~600スイングを課した。体作りにも力を入れ「飛ばないバット」を振り込んだ。今大会は3回戦でも13安打9得点。長かった“冬”にまいた種が、集大成の夏の進撃を支えている。

準決勝で顔を合わせる加藤学園とは、今春の県3回戦でも対戦。2-6で敗れた。石川は「相手ではなく、自分たちの野球を貫くことが大事。まずは、特徴の守備。そこをブレずにできれば結果もついてくると思う。次も全員で一丸となって戦いたい」と浮かれず、口元を引き締めた。リベンジを果たし、頂上決戦の切符をつかむ。【前田和哉】

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