敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児らの奮闘に迫ります。

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母校履正社と対決した創部初の決勝は大差で敗れた。箕面学園・山田文博監督(44)はナインへの感謝に終始した。「僕は選手たちに連れてきてもらった立場。試合を重ねるごとに強くなり、自ら声を出して逆転したい姿を見せてくれた。成長にびっくりです」。

親友は「気さくでいいヤツ」という履正社時代の同期、オリックス岸田護監督(45)だ。山田監督は24年8月に箕面学園の監督に就き、岸田監督は2カ月後にオリックスの指揮を執ることが決まった“監督同期”でもある。決勝前には「僕のことを応援してくれる」内容のメッセージが送られた。

下級生の夏、履正社が春夏を通じて甲子園初出場。背番号はもらえず、応援席で初聖地を見届けた。3年夏はエース岸田と一塁手の関係だったが甲子園は手に届かなかった。「やっぱり高校野球で指導を-」。大経大を卒業後、一般企業に就職。20代半ば、仕事の合間に少年野球の指導に携わったことが転機になった。高校野球指導者への転身を夢見て、32歳で佛教大の通信制で教員免許を取得。大経大での指導を経て、高校野球の指導者の道をスタートさせた。就任約2年で同校最高成績の夏準優勝。「転職して、この職業で決勝に立たせてもらえて、周囲のおかげ」。感謝の思いは尽きないが、まだ挑戦は始まったばかり。「数年以内に頂点に立ちたい。オリックスも頑張ってほしいですね」。親友同士、大阪王者に輝く未来を目指す。【中島麗】