仙台育英の星よつは学生コーチ兼マネジャー(3年)が記録員として初めて甲子園のベンチに入り勝利の女神となった。
ナイターでも暑さの残る中、水分補給に気を配り、スコアを書きながら選手たちをサポートした。「緊張も楽しんで野球ができている姿を記録員として見られた。ここまでやってきたな、という思いが強かったです」と充実の笑顔で振り返った。
アルプス席からは巨人や西武でプレーした父孝典氏(44=現東北学院大監督)が声援を送った。「甲子園出発前は“いってらっしゃい”しか言ってないです。何も言わなくても頑張るのは分かっている。自分で切り開いた道。こちらも甲子園に連れてきてもらって「ありがとう」ですね」と感謝した。
小さい頃から「芯の通った子どもだった」と孝典氏。楽天コーチを務めていたコロナ禍では在宅が多く、よつはさんが朝から毎日、自主練習をする姿を目の当たりにした。「コロナ禍が明けたらしっかり結果が出るようになった。やり通す力を感じた」と目を細めた。
苦しかった経験こそが財産だと実感した。よつは学生コーチ兼マネジャーは「今まで乗り越えてきたもの。苦しかったことも、全部ここへ来るために必要な道のり。まず1勝できたということが全ての答えだと思いました」と胸を張った。小さい頃から父の背中を追いかけ、道を切り開いてきた。憧れの甲子園で、ひときわ輝いた。【保坂淑子】
◆星よつは(ほし・よつは)2008年(平20)11月18日生まれ、仙台市出身。小2年で小平美園レッドアローズで野球を始め、その後、小3から宮城に引っ越し蒲町スポーツ少年団野球部へ。女子部員はひとりながら主将とエースを担いチームをけん引。仙台育英中等部の秀光中では秀光ボーイズに所属し選手兼マネジャーを務めた。仙台育英ではマネジャー兼学生コーチとして入部。家族構成は父、母、猫のおはぎ。右投げ右打ち。

