第108回全国高校野球選手権大会の大会本部が15日、2部制の時間帯で開催した第1~10日(5~14日)の選手・観客の熱中症疑いの発生状況、最終試合の終了時刻について報告した。
◆2部制時間帯の選手熱中症疑い
この10日間の計33試合で選手の熱中症疑いは計9件。内訳は第1、2日0件、第3~7日の朝の部=6件(第1試合6件)、午後の部=3件(第2試合2件、第3試合0件、第4試合1件)、第8、9日0件。
107回大会の第10日終了時は計19件で10件の減少(試合数は昨年は32試合、不戦勝除く)となった。
1日平均で0・9件、1試合平均では0・3件と推移し、107回大会の第6日以降(2部制ではない開催時)の1日平均1・6件、1試合平均0・5件より微減し、106回大会の第4日以降(2部制ではない開催時)の1日平均4・5件、1試合平均1・3件より減っている。
◆108回大会について
2部制の時間帯での開催を10日間に拡大し、4試合を行う日は「朝の部」1試合、「午後の部」3試合とした。過去3大会で熱中症疑いの発生が最も多かった午前10時半~午後1時ごろの時間帯の試合を初戦で避けるため。第1、2日は午後の部のみとし、第1日は午後4時から開会式を行い、午後5時半から1試合を、第2日は、前日に開会式に参加した選手の疲労を考慮して午後4時から2試合を行う日程とした。
第3~8日は8時から1試合、午後1時半から3試合を、第9、10日は午後1時半からの3試合のみを行った(実際は雨天の影響で第8日第4試合を第9日の午前10時半からに変更)。
10日間に拡大したことにより、熱中症疑いの発生が目立つ初戦期間のすべてを2部制の時間帯で開催となった。
◆観客の熱中症疑いでの救護室受診状況
2部制時10日間の観客の熱中症疑いによる救護室受診は82件だった。107回大会の第10日終了時の熱中症疑いによる受診は計86件で、単純比較で4件減(試合数は今大会が33、昨年が32、不戦勝をのぞく)。また今大会2部制時の1日平均の熱中症疑いは8・2件。107回大会の第6日以降(2部制ではない開催時)の10日間(件数136)の1日平均は13・6件、106回大会の第4日以降(2部制ではない開催時)の11日間(件数248)の1日平均は22・5件。過去2大会の2部制時は、2部制で開催していない時と比べて、観客の熱中症疑いによる受診が減る傾向が顕著で、今大会も同様の傾向が見られた。
◆観客の熱中症疑いでの救護室受診
【108回大会】
2部制時間帯時(第1~10日)計82件、1日平均8・2件
【107回大会】
計155件。2部制時間帯時(第1~5日)計19件、1日平均3・8件。第6日以降計136件、1日平均13・6件。
【106回大会】
計282件。2部制時(第1~3日)計34件、1日平均11・3件。第4日以降計248件、1日平均22・5件。
◆学校枠観客の救護室受診状況
学校枠観客(学校応援団)による救護室の受診(熱中症疑いだけでなく、けがなどを含む)は第10日までで計49件、1校平均0・7件。
【107回大会】
2部制時間帯時(第1~5日)計7件、1校平均0・2件。第6日以降計46件、1校平均0・7件。
【106回大会】
2部制時間帯時(第1~3日)計5件、1校平均0・3件。第4日以降計113件、1校平均1・4件。
【105回大会】
計127件、1校平均1・3件。
◆応援団臨時休憩所の利用状況
主に学校応援団の生徒向けに一、三塁側アルプス席そばに空調がきいた応援団臨時休憩所を設けている。休憩所にはアイススラリー、スポーツ飲料、塩分タブレットなどを用意しており、近年、吹奏楽部員やチア部員を中心に積極的に休養をとるよう呼びかけている。今大会は第10日までに計4169人(1校平均63人)が利用した。
大会を通じた利用状況をみると、105回大会は437人(1校平均5人)だったが、106回大会は計5322人(同55人)、107回大会は4847人(同52人)となっており、応援団臨時休憩所の活用が定着してきていることがわかる。
◆最終試合の終了時刻
2部制時の10日間の最終試合の最も遅い終了時刻は第3日、長崎日大-立正大淞南の午後9時半。107回大会2部制時の最も遅い終了時刻は第4日高知中央-綾羽(延長10回タイブレーク)の午後10時46分(第3試合が天候不良のため67分間中断)。この試合は、試合時間が確認できる35回大会(1953年)以降で最も遅い終了時刻だった。106回大会2部制時の最も遅い終了時刻は第1日岐阜城北-智弁学園(延長11回タイブレーク)の午後9時36分。

