天理(奈良)が三重を下して4強一番乗りを決めた。夏は17年以来9年ぶり。

頼れる主将が勢いをつけた。金本相有内野手(3年)は0-0の2回、先頭で打席が回ってくるとファウルで粘りフルカウントからの9球目を左翼に運び先制点をもたらした。一塁ベースを回ったところでガッツポーズ。これが今大会6号で、初戦の福山戦(広島)に続き自身2本目。「塁に出たいっていう気持ちがあって、追い込まれたんですけど強くいこうっていった結果。チームの流れを変えられてうれしかった」と試合前打率6割2分5厘と絶好調の男がこの試合も第1打席からみせた。

5-0の9回にも1死二塁から中越え三塁打。「監督さんが『あと1点必要や』っていう声を掛けてくださっていた。前のバッターが送りバントで自分につないでくれたので1本絶対打ちたいっていう気持ちで入りました」としっかりダメ押しの1点を挙げた。

親子2代での甲子園出場を果たし躍動を続ける金本。父・吉徳さんはかつて酒田南(山形)の一塁手として甲子園に春夏3度出場。相有はネットで検索して父の当時の「9回1アウトのゲッツーでヘッスラ(ヘッドスライディング)した」映像を見たことがあるといい「甲子園で立ってる姿はやっぱりかっこいいな」と刺激を受けた。父は3年春夏4番で、相有も4番という巡り合わせ。「たまたまだと思います」と笑いながら話すも「しっかり最後までやりきれ。1個1個勝って。応援してるから」と声をかけてもらっており励みにする。

これで9年ぶりの準決勝進出。金本は「9年ぶりでうれしいんですけど、まだまだ自分たちは日本一を目指してやってるので、1試合1試合自分たちの全力を出してやっていきたい」と頂点まであと2つ、すでに気を引き締めていた。

【甲子園速報】横浜-花巻東、天理-三重、仙台育英-智弁和歌山など準々決勝4試合