天理(奈良)は36年ぶりの決勝進出をかけた大一番で、健大高崎(群馬)に惜敗した。

天理の36年ぶり決勝進出はならなかった。エース長尾亮大(りょうた)投手(3年)が中4日で先発。8回136球の熱投で最後まで投げ抜いたが、初回の1失点が最後まで重くのしかかった。それでも「やり切ったっていう部分では、本当に100点満点をあげたい」と言い切った。

敗れて涙を流したのは、4番で主将の金本相有(さんゆ)内野手(3年)への思いからだった。「彼がいたからここまでこれた。彼を勝たせてあげられなかったのは、本当に後悔が残る。本当に勝たせたかった」。昨秋の近畿大会準々決勝で大阪桐蔭に0-10と大敗して今春のセンバツが絶望的となり、チームとして目標を見失った時期があった。練習にも実が入らず、チームが一つになれない日々…。だが金本が「夏しかない!」ともう一度まとめ上げ、守り勝つ野球で甲子園準決勝までたどり着いた。

「本当に金本が頑張ってくれて。野球になれば熱い。本当に感謝したいですね」。エースと4番の主将。互いにプレッシャーのかかる立場で乗り越えてきた1年間。日本一の景色には届かなかったが、今大会で長尾は登板全3試合で先発完投。金本も2本塁打含む7安打の活躍をみせた。

1点を追う9回は2死満塁まで攻め込んだがあと一歩及ばず。藤原忠理監督は61歳のバースデーを飾れなかったがナインの健闘をたたえた。「誕生日まで甲子園にいさせてもらえたことだけでも一番大きな贈り物。選手たちに感謝したい」。【佐藤妙月】

∇天理・金本主将「自分が打てなかったことが負けにつながった。優勝したかったけど、このチームでよくここまでこられたと思う。秋からの成長を感じました」

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