25年センバツ決勝カードは、21年以来5年ぶりの夏王者を目指す智弁和歌山が横浜(神奈川)を圧倒した。

世代No・1捕手の呼び声高い智弁和歌山・山田凛虎(りとら)捕手(3年)が攻守に存在感を放った。

先発・和気匠太投手(3年)と久葉亮太投手(3年)を低めの配球で好リードし、内野ゴロを量産。1打者ごとに守備位置の指示を送った。「(横浜は)本当に切れ目のない打線だったので、ひとつのアウトを全力で取りに行こうとチーム全体で話していたので、1個のアウトを取るために守備位置を動かしました」と、司令塔ぶりを発揮し、反撃の芽を摘み取った。

打っては、最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)から同点適時打を含め2安打。普段から速球対策で160キロのに設定した打撃練習、さらに前日には174キロのマシン打撃もおこなっていただけに「対策していたのでしっかりと対応できてよかった」とうなずいた。

中学時代に東海中央ボーイズで共闘し、「甲子園で会おうな」と約束していた小野、江坂との対戦にも胸が高ぶった。試合後には「頼んだぞ、頑張れよ」とエールを受け、その思いも背負った。

捕手としても師として仰ぐ中谷仁監督(47)は同校で、2年時にはセンバツ準優勝、3年時には夏の甲子園優勝に導いている。「『中谷監督を越える』と言ってここに入ってきたので、あとひとつ勝って最後に中谷監督を胴上げできるように頑張りたいと思います」と、頂点を見据えた。