MLBではシーズン開幕に向けて、チーム構築のためのFA市場が過熱しているが、そんななか現地15日にスタートしたのが、国際FA選手との契約期間だ。
国際FAはMLBのドラフト対象であるアメリカ、カナダ、プエルトリコ以外の海外出身選手で16歳以上25歳未満、海外リーグでのプレーが6年未満の選手が対象となる。期間は開始日から11カ月で今回は12月15日までだ。獲得に使用できる契約金の総額の状況は各チームの総年俸額や契約状況などによって算定され、今回最も多いのがダイヤモンドバックス、ガーディアンズ、オリオールズ、パイレーツ、ロッキーズ、ロイヤルズで711万4800ドルとなっている。
国際FAの場合、通常のFAと違って即戦力の補強ではなく、将来有望な選手を獲得し、マイナーなどで育成することが主な目的となる。それでも特に有望とされる選手のほとんどが解禁と同時に契約を結ぶのが通例となっている。
その状況はニューヨークの2チームも同じだ。メッツは上限が528万4000ドルだが、15日に20選手と契約したことを発表した。目玉は17歳のヨバニー・ロドリゲス捕手で、殿堂入りしたヴラディミール・ゲレーロ捕手の息子で、ブルージェイズのスター選手ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア一塁手の異母兄弟にあたる。攻守両面に優れ、専門誌ベースボール・アメリカの国際FAランキングで5位、MLB公式サイトで6位にランキングされており、285万ドルで契約した模様だ。さらに公式サイトランキングでトップ50に入っている、共にドミニカ共和国出身のスイッチヒッター、イェンシ・リバス遊撃手と50万ドルで、エドワード・ランティグア外野手と95万ドルで契約している。
メッツの野球運営部門のデビッド・スターンズ社長は国際FAについて「優勝を狙える組織を作るという目標を達成するためには、将来のメッツ選手を獲得し、育成し続ける必要がある。国際的なスカウトと育成組織を持つことは、質の高い選手を定期的に我々の組織に送り込むために不可欠だ」とコメントしている。
一方のヤンキースだが、今回の上限は465万2200ドルで最も少ないチームの1つとなっている。それでもやはり解禁当日にドミニカ共和国出身で、17歳のフランシスコ・ビロリオ外野手を170万ドル近くで獲得した。ビロリオは中堅手としてパワーとスピードを兼ね備えており、ベースボール・アメリカで19位、MLB公式サイトで15位に挙げられていた。
こうした国際FAも活用し、MLB各チームは中長期にわたるチーム作りを進めているのである。




