メジャー6年目で初の開幕投手を務めたレンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、6回1/3を4安打4失点5四球4奪三振の内容で、勝敗は付かなかった。

 1、2回は無失点と上々の立ち上がりだった。

 1点先制した直後の3回表に犠飛で同点に追い付かれた。4点を勝ち越した直後の4回表にも2失点するなど、制球が定まらず、なかなかリズムに乗れなかった。

 それでも、5回表無死満塁のピンチを併殺などで無失点に切り抜けると、6回は3者凡退に仕留めた。

 7回表1死三塁から振り逃げ(記録は三振と暴投)で、5-4と1点差に迫られた状況で交代。救援ブッシュが後続を抑え、その時点でダルビッシュに勝利投手の権利が残った。

 球数は98球。

 最速は98マイル(約158キロ)。

 試合は、イ軍が8回表、4番エンカーナシオンのソロ本塁打で5-5の同点に追い付き、ダルビッシュの白星は消えた。

 さらに、9回表にはイ軍が3点を勝ち越し。レ軍は手痛い逆転負けを喫した。

 試合後のダルビッシュは「ちょっと球がバラついてストライクを取るのに苦労した部分はありましたが、7回まで行けましたし、あの状態で何とか試合は作れたので、その点では良かったと思います」と、淡々と振り返った。