マーリンズの有望株、J・T・リドル内野手(25)が「奇妙な」メジャー初安打を放った。

 2回裏2死走者なしの場面。リドルは2ストライクから左腕ガルシアのスライダーに手を出した。ところがワンバウンドするほどの低めだったため、バットを止めようとした。

 しかしワンバウンドしたボールがバットに当たった。打球は三塁ラインぎわ、ぎりぎりフェアの地域に転がった。

 これを見たリドルは全速力で一塁へ。間一髪、三塁手の送球より先にベースを踏んだ。

 リドルは試合後「おかしなヒットだった。止めたバットだから。最初はファウルの地域に飛んで、そこからフェアに戻ってきた。鋭い打球じゃなかったし、最初、何が起きているのか分からなかった。でも打球がフェアだと分かったら、一目散に一塁へ走ったよ」と振り返った。

 リドルが意図したものではなかったが、ワンバウンドのボールを安打にするなんて。オリックス時代にワンバウンドの球を右前へ運んだこともある同僚イチローの後継者になれるかも?