パイレーツのアンドルー・マカチェン外野手(30)がジャッキー・ロビンソン氏にささげる1発を放った。

 この日は黒人初の大リーガー、故ジャッキー・ロビンソン氏がデビューした記念日。全選手が背番号「42」でプレーし、同じ黒人のマカチェンも背番42のユニホームに袖を通して大活躍した。

 5-6と1点を追う7回表2死一、二塁。カウント2-2から、カブスの右腕ストロップの低めスライダーを左翼席前列へ運んだ。

 マカチェンは右手でヘルメットのつばに触れながらホームイン。この3ランで逆転したパイレーツは、8-7で昨年の世界一カブスを下した。

 大リーグ公式サイトによると、マカチェンがヘルメットのつばを触るしぐさは、マリア夫人への感謝のしるしとしてこれまでも行ってきたもの。だが、そのジェスチャーはもともと映画「42」の中でロビンソンがレイチェル夫人へ向けて行っており、映画を見たマカチェンがそれを取り入れたのだという。

 試合後には「これまでジャッキー・ロビンソンの日には、あまり良い成績を残せていなかった。なぜだか分からないけどね。重圧をかけすぎてしまうのか…。でも今日のような活躍ができて良かった。僕にとって大きな意味を持つし、絶対に忘れないだろう」とよろこんだ。