メッツ青木宣親外野手(35)が1日、今季最終戦を終え、今後の去就について、日本復帰の可能性も示唆した。

 今季はアストロズで開幕し、日米通算2000安打を達成した後、トレードでブルージェイズに移籍。さらに自由契約になりメ軍に移籍と、激動の1年だった。今後もメジャーにこだわりたいかと問われると「ウーン、ちょっと。その辺は何か、考えられない。そのくらいやっぱり、精神的にはちょっと疲れたかもね。体はまだ100試合できるけど」と、珍しく弱音のような言葉を口にした。

 日本復帰も選択肢にあるとすれば、有力なのは古巣ヤクルトだ。毎年オフになると球団側は青木の復帰を熱望しており、青木自身もそれについては「選手からしたら、やっぱりうれしいですよ。ありがたいことです」と満面の笑みを見せた。

 ただし青木の保有権はメ軍が持っており、12月上旬の期限までに来季契約を提示するか自由契約とするかを決める。青木は来季のメ軍残留について「それは十分考えられること」と考えを明かし「すべてはオフ。まずは球団がどういうふうにするか。オレが決められることじゃない」と話した。アルダーソンGMはこの日、今オフの補強ポイントについて「救援投手と打者1人か2人」と話しており、補強の進展具合によって青木の去就が遅れる可能性もありそうだ。(フィラデルフィア=水次祥子)