エンゼルス大谷翔平投手(23)が、持ち前の“修正能力”を発揮した。ブルワーズのマイナーとの練習試合(2回はツーアウトでチェンジの特別ルール)に登板し、8つのアウトをすべて三振で奪った。ゴロが野手の間を抜ける安打もあり、2回2/3を4安打2失点だったが、前回は制球できなかったスライダーが武器となり、確実な進歩を示した。

 イニング間の過ごし方にも手を加えた。日本とは違い、ベンチ前でのキャッチボールができないため、前回登板では体が冷え、初回と2回で球速に大きな差が出た。だがこの日は、ベンチに腰を下ろす時間を減らし、味方の攻撃中にブルペンに移動して、壁あてを行った。ダッグアウト裏にネットが設置してある球場では、ネットスローで代用するつもりで「ああいう感じでいこうかなと思います」と、新たなルーティンになりそうだ。